星々のかなたに思いを込めて・・・未来の自分に出会う
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アメンバーのみゆさんの今日のブログに「未来の自分に相談する」という言葉があって、とても感銘を受けました。
何よりも、未来の自分に相談すれば大抵の悩みは解決してしまう。
たとえば、自分の目標を達成するためには、まずその目標を明確に設定して、そこから逆算して今やるべきことを実行していくことが基本だが、
うまくいかないケースというのは、その目標の設定自体がぼやけていて、そのため今やるべきことが見えてこないということが多い。
ところがみゆさんの場合は、いまの自分の感覚と未来の自分の感覚がシンクロして、未来の自分が好きなことが今の自分が好きなことだと勘違いすることすらある。
・・・と、そこまで自分の未来像が明瞭なのだ。
これなら大抵の問題は解決する。
ところで、未来の自分というのは、今現在において実在するのだろうか?
じつは実在する。
唯識論では、自分も世界もただ自分の「心の中」にのみ存在する。
認識とは「心の中」にある視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚(5覚)の働きのこと。
一見、自分の外部に実体が存在するように思えるが、実は自分の外部というのは「空」であって、実際は心の中にある現象をこの心の5覚の認識を通して見ているだけだ。
また禅の要諦は、この5覚が心の中にある現象を認識する過程で、己のこだわりや執着や固定観念によって生じる認識の固着と誤謬を解体しようとするものだ。
そうすることで妄想が排除され、本来の心の中の現象を素直にありのままに認識できる(受け取ることができる)ようになる。
さらに大脳生理学でいえば、禅でいう「妄想を吹き飛ばす」ということは、頭の中を構成するシナプス(記憶因子)の組合せの回路の固着(誤謬した固着)を解体することになる。
そうすることで固着した回路が生み出す誤謬が排除され、事実を直視できるようになる。
この心の在り方を「自在」という。
心(頭の中)が自在であるとき、この世界も、自分も、現在も、過去も、未来も、ぜんぶ同時に直接的に存在する。
因果関係(すなわち時間)という回路から解放されるからだ。
すなわち、いま、「未来の自分」も「現在の自分」も同時に直接的に実在するのである。
みゆさんのように若くて最初から直観で「実在の未来の自分」に出会っている人はすごい。人類の進化を感じさせてくれる。
おれみたいに歳を取ると、こうやって論理を重ねて納得してから、やっと「実在の未来の自分」に出会わないといけないらしい(笑)
いずれにしても、おれも、あらためて5年後の自分に出会って、いろいろと相談することにしよう。
ちなみに5年後のみゆさんはパクチーにハマっていて、自宅のプランターでパクチーを作って、刺身や炒めものやサラダなどにちぎってのせているそうです(^^)