分断の時代を生きる(13)はるかな宇宙の力によって
- テーマ:
- トランプさん (アメリカ大統領)
前回の「ゴルゴ13のような男たち」を読んでくれた方から、
「自分も軍需を民需に転換するべきだと思います。そういう時代が来ているのかどうか、情報があればブログで掲載してほしいと思ってます。」(要約)
というコメントを頂いた。
このコメントの意義は大きい。
戦争をなくして真の平和社会を創るというのは、このフミヤスブログの大テーマでもある。
かつてチェ・ゲバラが白人エスタブリッシュメントの強大な力と戦ったのも、また現在ゲバラと同じように戦っている男たちも、そういう社会を目指しているのだ。
それで、
「了解です。すこしだけブログに書いてみようと思います。」
とコメントを返した。
ところが、これがたいへんな作業になってしまった。
真の平和を目指すには当然この世界で努力することも大事だが、もう一つ、人間の内面における意識の大変革が絶対に必要である。
なんという壮大なテーマか。
仕事の合間に書くていどにしてはテーマが大きくなりすぎて、この一週間は仕事の合間ではあるが書いては消去の繰り返しになってしまった(笑)
閑話休題!
われわれ人類は700万年前に誕生した。
それから今日に至るまで700万年ものあいだ、人類はずっと弱肉強食の闘争と戦争の歴史を繰り返してきた。
しかもその弱肉強食の闘争と戦争はたんに人類に限らず、食物連鎖ピラミッドのなかで普遍的に全ての生物の宿命でもある。
しかしその現実にもかかわらず、われわれ人類の「魂」はその700万年のあいだずっと真の平和を希求し続けてきたことも事実だ。
われわれの魂は平和を愛し、弱肉強食の闘争と戦争を嫌悪し続けてきたのだ。
そう、われわれは魂では真の平和を望みながら、しかし肉体では食物連鎖ピラミッドのなかで他の生物(動物、植物、他の民族や国家)の生命を犠牲にして生きているのである。
唯識論をたどれば、この宇宙で起きることはすべて人間の頭の中で起きたことである。
この世界というのは、視覚、聴覚、臭覚、味覚、触覚の五感を通して自分の心の中を映し出しているにすぎない。
するとどうなるのか?
愛と平和を求めているはずのわれわれ人類の心を映し出した世界が、じつは苦悩すべき弱肉強食の闘争の世界であった。
この事実がわれわれに突きつけてくるのは、
われわれ人類の心自体が、じつは弱肉強食の闘争と戦争の原因(すなわち自己中心性と欲望)を併せ持って、われわれが住むこの世界を滅ぼそうとしている。ということである。
この状況を見れば、もし人類がこの700万年にも及ぶ自己中心性と欲望の呪縛、すなわち弱肉強食の闘争と戦争の呪縛を解いて、食物連鎖ピラミッドから脱却して真に平和に生きられるようになるとすれば、
それは、700万年前に誕生してから現在に至るまでの人類を「第一の人類」とすれば、まさに奇跡的な大進化を遂げて、あるいはまさに奇跡的に生まれ変わって、まったく新しい「第二の人類」としてスタートすることになる、と言ってもいいのではないか。
しかし、
まったく不可能に見えるその奇跡が、
700万年前に人類を創造したときの奇跡と同じように、700万年を経過して、いま再びはじまろうとしていると思える。
そう、宇宙の大きな力が働きはじめていると感じるのだ。
そしてその兆候は、医療の急速な進歩、採食主義や調理方法の見直し、同じく医薬品やサプリメントの開発、社会制度の改革、日本の職人技術の再発見、日本の精神の再発見など、この世界の日常のあちらこちらに見られるのではないか。
(続く)