おい!どうやって入るんだ?
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- 剛腕 T先生 (日本最強のフィクサー)
6月の花 アジサイ
このあいだおれと国会議員をやってる友人Kの二人でT先生の夫人の手料理をご馳走になった。
友人Kは県会議員を何期かやってから国会に上がってきたのでいま衆議院議員2期目、次の選挙が勝負どころだ。
T先生はもうこのブログではレギュラーだが、検察警察のドンで政財界のフィクサー。剣道と合気道の達人にして日本刀を愛する日本最強の国士だ。いまや内閣の閣僚から広域暴力団に至るまでT先生に逆らう者はまずいない。
T先生は、週末は、故郷でもある近県の豪壮な本宅(玄関の車寄せは100坪、リビング前庭は700坪ある)で過ごす。ここでは地元の県知事から国会議員までT先生の子分と言ってよく、それら地元の有志がT先生塾の塾生として参集している。いわばT先生の王国だ。
一方、平日は、T先生は銀座にほど近い高級タワーマンションの最上階にある東京別宅で過ごす。
それで平日の夕方、ちょうどT先生とおれの打合せがあったので、Kに銀座に出てきてもらって合流し、車を拾って3人で先生のタワーマンションへ向かった。
到着して車を下りてロビーに入ろう、と思ったのだが、
T先生がロビーの玄関で手間取っている。
なんと、驚いたことに、先生はご自宅マンションのロビー玄関への入り方をご存じなかった(笑)
おれはこのご自宅は何度も訪問してるが、当たり前だがいつもおれが先生の最上階の部屋まで行くので、先生といっしょにロビー玄関に入るのは初めてだ。先生はこのタワーマンションには10年以上住んでいるはずだ。
ふだんどうやって家に入っているのか?
T先生はKのほうを振り向くと、
T先生「おい、おれの部屋は何番だ?」
K「は、はい! ちょっとお待ちください!」
Kは慌てて手帳をひっくり返す。
しかし慌ててなかなか見つからない。
T先生「まあいいや。電話で聞こう。」
T先生:トルルルルル。
夫人「はい!」
T先生「おい、これどうやって開けるんだ?」
夫人「はい!ただいま!」
夫人はT先生より20歳年下なのでわれわれと同世代だ。
すぐにスーッとロビー玄関が無事に開いた。
最上階のアールデコの調度品の広壮な部屋に入ると、Kはすかさず夫人に土産の菓子箱を丁重に手渡す。このへんはさすが国会議員の気配り。おれのほうは手ぶらだ。
夫人お手製のステーキがメインディッシュのフルコースに、T先生ご自慢のワインをいただきながら会話が進む。
おれもKも世間ではいっぱしの顔になっているが、T先生から見ればまだまだガキにしかすぎない。
T先生は、ご自身、身体を張って国政に関わる重要問題に対処しながらも、そんなわれわれの話にも熱心に聞き入り、冗談を飛ばしながらも真剣な答えを出してくれる。
デザートが終わるとまた車を呼んで3人で銀座に戻って、T先生が贔屓にしているクラブでゆっくりとひとときを過ごした。
閑話休題!
このフミヤスブログ「フミヤス・サンタゲバラ」も、昨年暮れにスタートしてから半年が過ぎた。
この場で、このブログを読んでくださっているみなさんと、ブログに登場している人たちに謝意を表したいと思います。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
フミヤス