フミヤス・サンタゲバラ クラブ

人間と世界を動かしている秘密と真相を勝手に書いていきます。 このブログには実在の政財界のフィクサー、実力者、著名な実業家、メスネコなどが登場します。

分断の時代を生きる(16)どうやって失脚するか

 

ブラックストーン会長シュワルツマン
年収1000億円を超える世界一のマネースター、白人エスタブリッシュメントの代表選手。

 
 
 
連休を挟んでアメブロを放置していて失礼しました。
 
 
そのあいだにトランプ大統領の長男トランプ・ジュニアが、連邦選挙委員会と司法省に告発される騒ぎとなっている。
 
さらにトランプ・ジュニアが自らの潔白を証明するためにメールを公開したところ、BBCが「トランプ・ジュニアの自殺行為だ!」と大騒ぎしている。
 
一連のロシアゲート事件はいよいよ佳境か?
 
 
 
ご存知のとおり、トランプ大統領ロシアゲート事件というのは、ニクソン大統領のウォーターゲート事件をもじったものだ。
 
ウォーターゲート事件は、マスコミと検察権力がタッグを組んでニクソン大統領を辞任に追い込んだ事件である。
 
ニクソン大統領も(トランプ・ジュニアと同じく)自ら潔白を証明するため、執務室の会話と電話のやり取りを記録したテープを提出した。
 
しかし彼らは「あら探し」のプロだ。かえって疑惑を深めることになり、ニクソン大統領はついに米国史上初めて現職大統領を辞任した。
 
 
 
三権分立金科玉条と思っている人には「けしからん話」になるかもしれないが、しかし歴代のアメリカ大統領はCIAやらFBIを駆使して盗聴なんて日常茶飯事だし、議会と国民をだまし続けてきた。三権分立なんて教科書で謳っているだけで実際には機能していない。
 
すなわち全米のマスコミがウォーターゲート事件を大事件として大キャンペーンを張った理由は、マスコミが自分で言っているような、ニクソン大統領が三権分立を犯したからではない。
 
本当の理由は、ニクソン大統領がマスコミの親分である国際ユダヤ資本家(ロックフェラー家等)と白人エスタブリッシュメントを裏切ったからに他ならない。
 
 
 
そもそもニクソンさんは大統領に就任する前に、ロックフェラー家が主催する外交問題評議会(CFR)の会員としてその強力なバックアップを受け、さらにネルソン・ロックフェラー法律事務所(デービッドの兄)の一員として高額な給料をもらい、そのうえロックフェラー家所有の豪華アパートメントに住んでいた。
 
まあ、こうやって彼らの世話になって、あるいは彼らの力を利用して出世するのは、他の歴代大統領も白人エスタブリッシュメントも同じだ。
 
 
 
しかし他の大統領や白人エスタブリッシュメントと違うのは、
 
ニクソン大統領は、ポピュリズム政治家の先駆者であったということだ。
 
白人エスタブリッシュメント傘下のマスコミは(日米とも)ポピュリズム大衆迎合主義と呼んで見下そうとしているが、まったく違う。ポピュリズムは本当の大衆主義であり、貧しい大衆の味方である。
 
だから国家の富を独占して(あるいは横領して)贅沢三昧している国際ユダヤ資本家や白人エスタブリッシュメントと鋭く対立する。
 
ニクソンさん(共和党)がライバルのジョン・F・ケネディさん(民主党)と徹底的に戦ったのも、ケネディさんが大富豪のボンボンで典型的な東部エスタブリッシュメントだったことも一因だと思う。ニクソンさん自身は南部の貧しい雑貨商の息子である。
 
 
 
だからポピュリズム政治家ニクソン大統領は、大統領に就任するとともに、既得権益を持つエスタブリッシュメントを「敵」として批判し、国家の富を貧しい大衆に再分配する努力を続けた。
 
 
 
しかしこれはロックフェラー家などの国際ユダヤ資本家と白人エスタブリッシュメントから見れば裏切りなのだ。
 
こうして彼らによってウォーターゲート事件が仕掛けられ、
 
ニクソン大統領は失脚したのである。
 
 
 
 
ここで思い出してください。
 
 
そう!
 
トランプ大統領も同じポピュリストなのである。
 
だからトランプ大統領は大統領就任演説で「いままで一部の特権階級によって牛耳られてきたアメリカの政治をアメリカ国民大衆の手に取り戻す」と宣言した。
 
これは国際ユダヤ資本・白人エスタブリッシュメントへの宣戦布告と同じなのだ。
 
だからトランプ大統領も就任早々から(ニクソン大統領と同様に)白人エスタブリッシュメント傘下のマスコミや検察権力から総攻撃を食らっている。
 
トランプ大統領ニクソン大統領と全く同じ道を歩んでいるように見える。
 
 
 

ところが!
 
そこは貧しい雑貨商の息子と、百戦錬磨の事業家トランプさんとの違いもある。
 
 
 
今年5月のブルームバーグの記事によると、
 
「ブラックストーンのファンドにサウジアラビアが200億ドル(約2兆2300億円)を投じると発表する少し前、トランプ米大統領の娘婿ジャレッド・クシュナー氏がまとめたサウジへの兵器売却(1100億ドル相当)合意があったことが明らかにされた。
・・・(中略)・・・
ブラックストーンのシュワルツマン会長は、トランプ政権の「大統領戦略政策フォーラム」を率いており、初の大統領外遊でもクシュナー氏とともにサウジの首都リヤドに同行した。サウジがブラックストーンのファンドへの投資を約束した後、同社の株価は8%以上値上がりした。
・・・(中略)・・・
一連の取引成立のタイミングや、主要な関係者が複雑に絡み合っていることから利益相反の懸念が浮上する。」
 
 
 
アメリカからサウジへの12兆円の兵器売却が合意したから、サウジは(お礼に)ブラックストーンに2兆円以上投資した。
 
なぜ、ロシアゲートよりはるかに巨大なこの利益相反事件が大ニュースにならないのか?
 
 
 
それはブラックストーンが白人エスタブリッシュメントの代表選手だからだ。
 
「大統領戦略政策フォーラム」は、表向きはトランプ政権のブレーンだが、実態はトランプ政権をコントロールしようとする白人エスタブリッシュメントの組織である。
 
そのメンバーは、
エクソンモービル前会長のレックス・ティラーソン(現国務長官)、
GE前会長のジャック・ウェルチ
JPモルガン・チェース会長のジェイミー・ダイモン、
GM会長のメアリー・バーラ
・・・などなど、アメリカを代表する大企業のトップ(いわゆる白人エスタブリッシュメント)が揃っている。ほとんどが国際ユダヤ・ロックフェラー財閥の系列である。
 
そしてこの「大統領戦略政策フォーラム」の議長がブラックストーン会長シュワルツマンなのだ。
 
すなわちブラックストーンのシュワルツマン会長は、トランプ大統領をコントロールしようとしている(あるいは潰そうとしている)白人エスタブリッシュメント(マスコミを含む)の総大将ということになる。
 
だからこの巨大な利益相反事件は事件にならない。
 
  (ブラックストーンはおれが所属する企業グループのパートナーでもあった。)
 
 
 
しかし、このことは同時に、
 
トランプさんが、娘婿を通じてサウジの2兆円を敵の総大将に献上して、敵の総大将とじつに「よろしく」やっていることをも意味する。
 
そうであればトランプさんはそう簡単には潰されない。
 
事業家は「袖の下」が巧いのだ。