フミヤス・サンタゲバラ クラブ

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北海道大地震に寄せて ―試される克己心―

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ロイター通信などの今日午後の報道によると、

 

昨日(6日)未明の北海道の大地震で、12人が死亡、6人が心肺停止、300人以上が負傷している。

 

土砂崩れなどで全壊した家屋は28軒、停電はなお155万戸で続いており、札幌市や安平町などで7339人が避難生活を送っている。

 

 

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いま直接おれにできることは少しばかりの義援金を送ることくらいだが、被災した方々のご無事と早急な復興を心よりお祈り申し上げます。

 

 

 

このところ災害や異常気象のニュースが後を絶たない。

 

おそらく誰もが「またか!」と思うと同時に、心の奥で「世界の終末が迫っているのではないか?」と感じている人も多いのではないだろうか?

 

世界の人類の潜在意識にしっかり根ざしている聖書も、世界の終末において人類は大災害や戦争に見舞われ、塗炭の苦しみに陥れられると述べている。

 

 

 

終末の大災害は何のために起こるのか?

 

同じく聖書は、その後、キリストが登場して世界を神の御国に創り直すため、人類を振るいにかける、と述べる。

 

もちろんこれは震災に遭われた方が神から振るいにかけられたなどという意味ではない。そういうことを言っているインチキ牧師もいるが、そういうヤツこそ地獄に落ちるだろう。

 

 

 

これは、われわれ一人一人の己のこころの深層世界、いわゆる霊的世界の問題であり、われわれ一人一人の己のこころの葛藤のことである。

 

われわれ一人一人が、己のこころの深層において、己自身の未熟さゆえの我欲、恐怖、不安や、その原因である自己中心性に、強い愛をもって打ち勝たなければならない。

 

自分自身の克己心が試されているのである。

 

 

 

日本人はもともと世界最強といえる克己心を持った民族である。

 

先の東日本大震災でも、100年前の関東大震災でも、日本人は、家族を失い、家を失い、全てを失った絶望と悲嘆の極限にあっても、本当に強い克己心を持って、決して暴動を起こさず、暴力も振るわず、互いに労わり合い、助け合った。

 

今世紀でも100年前でも、世界中のマスコミがこの日本人の克己の姿に「外国ではありえないこと」として驚嘆した。

 

同様に、ドナルド・キーンさんが青年のころ太平洋戦争で遭遇した日本人兵士は、全滅目前の戦地で、生き残った7名の兵士が13粒の豆を分かち合ってささやかな正月を祝っていた。

 

なぜ暴動が起こらないのか? なぜ平和が保たれるのか? なぜこれほどに克己心が強いのか? 外国ではありえない。この日本人の姿にキーンさんの魂は激しい衝撃を受け、キーンさんは日本人の文学(すなわち日本人の魂)を探求することに生涯をかけることとなった。

 

 

 

岡山大学山口大学の研究によると、世界の各民族の死因のうち、海外の民族では暴力による死亡率がいずれも10%をはるかに上回っている。ところが縄文日本人の暴力による死亡率はわずか1%台だった。子どもを含めればわずか0.9%である。

 

縄文日本人の愛と和の精神は海外の他の民族に類を見ない。最近の核DNAの解析では、縄文日本人はアジアのどこの人たちとも大きな隔たりがあることもわかってきた。縄文日本人こそ世界でいちばん愛と和の精神による強い克己心を持った民族であると言ってよいのだ。

 

 

 

2300年前、中国などから弥生人が来襲して縄文日本人を支配し、混血して、弥生日本人になると、暴力による死亡率は海外同様に10%を超えてしまう。

 

最近の核DNAの解析によれば、現代日本人に占める縄文日本人のDNAは12%であり、残り88%は弥生人など大陸系、南方系のおそらく数百もの民族のDNAが混在しているであろう。DNAだけを見れば、現代日本人は縄文日本人よりも他のアジアの人たちに近くなってきていることもわかってきた。

 

 

 

しかし、現代日本人における縄文日本人のDNAは12%であっても、さきの東日本大震災や100年前の関東大震災ドナルド・キーンさんが目撃した日本兵などに見るように、縄文日本人の愛と和の精神とその克己心は現代日本人に脈々と生きている。

 

2万年にわたって培われてきたわれわれ日本人の愛と和の精神は不滅であり、いつも大事な局面で、己の不安にも、恐怖にも、我欲にも、自己中心性にも打ち勝ってきたのである。

 

そしてこの愛と和の精神こそ、そのための克己心こそ、イエス・キリストも伝えている神の愛に他ならない。

 

 

 

いま、われわれは克己心を試されている。

 

われわれ日本人は、魂の奥からほとばしる日本人本来の愛と和の精神を奮い立たせてこそ、強い克己心が呼び覚まされて、この試みに打ち勝てるのだと思う。