フィクサーたちの秘密⑤ いま、女の愛が神の愛になるとき
ドラマ「長閑の庭」より
ドラマの「長閑の庭」は64歳の大学教授と23歳の大学院生との恋愛を描いたラブストーリーだが、
えっ! フミヤスさんもそんなもの読むのかって?
そりゃあスマホでアメーバを開くたびに広告が出てくるので、いやでも目に入ってしまうではないか(笑)
さて、この64歳の大学教授よりも上手の男がいる。
いま日本で最強のフィクサーと目されるT先生がいまの奥さんと出会ったのは、11年前、T先生67歳のときであった。
ちなみに彼女は49歳だったので「長閑の庭」よりは罪が軽いと言える(笑)
彼女は聡明な才媛で、しかも色白の美人で、税理士であり、税理士事務所所長でもあり、自社ビルまで所有していた。
それまで数えきれないくらいプロポーズされてきたと思われるが、しかし心を動かされる男性と巡り合わず、T先生に出会うまで一度も結婚することなく独身を貫いてきた。
彼女はT先生と出会って、初めて男に心を揺り動かされたのである。
その直球のプロポーズにまっすぐに応えて、税理士事務所を閉鎖し、自宅も自社ビルも処分して、まっすぐにT先生のもとへ嫁いできたのだった。
T先生は、以前からの読者の方はご存知のことと思うが、検察警察のドンであり、政財界最強のフィクサーである。
彼は剣道と柔道の達人にして日本刀をこよなく愛する。ちなみに日本刀は国宝級のものを多数所有し、日本最大級の日本刀収集家として書籍でも紹介されている。
30年以上にわたって政財界のあらゆる不良分子を殲滅し、問題を処理してきた。いまや内閣の閣僚から広域暴力団に至るまでT先生に逆らう者はまずいない。
T先生は、平日は銀座にほど近い高級タワーマンションの最上階で過ごし、週末は故郷である近県の豪壮な本宅(玄関の車寄せだけで100坪ある)で過ごす。
そこでは地元の県知事から国会議員までT先生の子分であると言ってよく、それら国会議員をはじめとする地元の有志がT先生塾の塾生として参集している。いわばT先生の王国だ。
彼女は、平日はその銀座近くのタワーマンションでT先生に仕え、尽くし、週末は1日早い木曜日にその豪壮な本宅に先回りして、諸事万端準備を整えて、翌日の金曜日にT先生を出迎える。
平日も週末も政財界の実力者たちの来客が絶えないので、彼女はときにはハイセンスでお洒落な洋装で、ときにはシックな和装で素晴らしく輝いてお客様を接待する。ゴルフも料亭も同行する。
そう、彼女はT先生とともにあって全身で輝いていて、素晴らしく魅力的なのである。
ジョン・ウェルウッドは、