フィクサーたちの秘密⑧ 麻薬取締マトリと厚生労働省の新ステージ
(人体のエネルギーが満点になるCBDとは?)
5月に元KAT-TUNの田口淳之介と小嶺麗奈が大麻取締法違反の容疑で逮捕された。3月にはミュージシャンのピエール瀧も同じ容疑で逮捕されている。
彼らを逮捕したのは警視庁ではない。彼らを逮捕したのは厚生労働省の「マトリ」である。
マトリとは何か?
ほとんどの麻薬売買には暴力団が関与しているため、マトリは厚生労働省の職員であるにもかかわらず特別司法警察官として逮捕権を持ち、拳銃・特殊警察棒などの武装も認められている。もちろん警察官と同様の逮捕術の訓練も受けている。
さらにマトリだけに許された「おとり捜査」の権限まであり、潜入やスパイ捜査も行われている。ターゲットを捕まえるためには何でもアリなので、マトリに狙われるとまず逃げられない。
マトリの麻薬取締官は300人に満たないが、各都道府県の大勢の麻薬取締員たちを動員し、警察庁、海上保安庁、税関、海外の捜査機関なども動かして捜査に当たる。
いわばマトリは強大な権限を有する精鋭部隊である。
マトリ(麻薬取締官)が強大な権限を持って命がけで暴力団と戦っているのはよいのだが、じつは大きな問題がある。
それは著名人が片っ端からマトリに逮捕されてしまうので、日本人全体が大麻そのものを悪質だと思い込んでしまい、合法な成分まで切り捨ててしまっているのだ。
その結果、取扱業者はじめ国民全体が大麻と言うだけでビビってしまって、正当な取引が委縮してしまっているのである。